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Author:rekikyo
大阪大学歴史教育研究会の公式ブログです。
原則として事務局スタッフの記事を中心に週一更新、その他告知や参加メンバーによる投稿等があれば随時掲載します。

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教育現場におけるディベートの重要性

 皆様、大阪大学歴史教育研究会公式ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
 今回は、わたくし特任研究員鍵谷寛佑が記事を担当させていただきます。早いもので、もう三回目の記事になります。どうぞよろしくお願いいたします。

 今回の記事は、「ディベート」について書いてみたいと思います。実は先日の11月23日(祝)に、兵庫県三木市の山奥のとある会場で、私が卒業した大学の4学部合同ゼミディベート大会が行われ、私はその審査員として参加させていただきました。私が学部3回生だったころから数えて、もう6回目の参加になるのですが、毎回白熱した議論が行われるので楽しみにしているイベントの一つです。文学部、経済学部、商学部、総合政策学部の4つのゼミが参加し、各セッションのテーマは、「日本政府は派遣労働者を禁止すべきである」、「日本のODA(政府開発援助)はアフリカに対して援助を増やすべきである」、「死刑制度存続の是非について」「日本は消費税率を15%に引き上げるべきである」というなかなか複雑なテーマになっていました。

 ディベートを行う際にまず大事なことは、莫大な情報を集めるということです。限られた時間の中で、自陣営の論を強化し、敵陣営の論を崩すようなデータを用意する作業は困難を極めます。また、当然のことながらすべてのデータを使えるわけではないので、質疑応答の中でどのような方向性を持って攻めていくのかを判断しなければなりません。その判断を誤ると、相手に流れが傾いてしまうのです。

 加えて重要なことは、自信をもって発言をするということです。発言をする際、長く言葉に詰まってしまったり、何度も言い直したりすると、自信のなさや準備不足が露呈することになり、相手を勢いづかせるとともに、審査員の印象も悪くなります。ディベートにおいては場の雰囲気が非常に重要なので、審査員とオーディエンスを味方につけ、その場を支配してしまうことが、勝利への近道になります。その他、時間の有効な使い方や言い回し、基本的なルール等を毎年学部3回生にアドバイスしているのですが、ディベートはもっと早い段階から、すなわち中学や高校の教育現場で積極的に取り入れるべきだと私は思います。

 大学生にとっては、ディベートは就職活動の際に役立つといった現実的な理由がどうしても先行しがちですが、中学生や高校生にとっては、仲間とコミュニケーションをとり、一つの作品(レジュメ等)を完成させ、自分の持っている意見をアピールするいい機会になると思います。実際、大学に入るまでにディベートをしたことがあると答えていた学生もいましたが、多くは未経験とのことでした。

 私は、教鞭をとる私立高校の世界史研究の授業で、ディベートを試験の一つにしています。高校三年生の授業で、来年から大学生になる彼らには、これから自分自身を持って生活することの重要性が問われてきます。近々その試験があるのですが、彼らがどれだけ準備をしてきてくれるのか、楽しみでなりません。彼らが行うディベートのテーマに対して、私も知識をつけておかねばならないので、教員にとっても視野を広げる有益なものであると思います。ちなみに、今回のテーマは「原発の是非について」と「私立高校と公立高校のどちらがよいか」です。生徒たちが協力して考え出したテーマなので(後者はどの視点から攻めるのかなかなか難しいと思いますが)、白熱した議論を期待したいです。

 教育現場において、様々な可能性を秘めたディベート。
 公立校と私立校では時間の都合や授業方針も大きく違うかと思いますが、ディベートに対する意見や感想、皆様の教育現場での実践例などありましたら、是非ともコメントの程よろしくお願いいたします。(文責:鍵谷寛佑(事務局))
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テーマ : 歴史 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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