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Author:rekikyo
大阪大学歴史教育研究会の公式ブログです。
原則として事務局スタッフの記事を中心に週一更新、その他告知や参加メンバーによる投稿等があれば随時掲載します。

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歴史教育研究会第68回例会参加報告

 本年度より、鍵谷寛佑さんの後任として特任研究員に就任いたしました、森本慶太です。専攻は西洋史学で、「20世紀スイスにおけるツーリズムの変容」を研究テーマとしております。研究会の皆様には、2010年度にも事務局員としてお世話になりましたが、このたび復帰させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、今回は、4月20日(土)に開催された、第68回例会の内容について報告いたします。
第1報告では、研究会代表の桃木至朗先生(大阪大学大学院文学研究科教授)から、

「大阪大学歴史教育研究会2013年度の方針について―教科書作成を中心として―」

と題して、本研究会の今年度の活動方針について報告いただきました。2013年度は、大学教養教育向け教科書「市民のための世界史」の作成を研究会活動の中心に据えています。本報告の後半では、教科書の目次案とあわせて、桃木先生の担当章の下書きが提示され、計画中の教科書がもつ特徴について、説明されました。
 具体的な方針については、研究会ホームページに掲載している資料 をご覧いただければと思いますが、本年度は、教科書執筆担当者にそれぞれの執筆内容について報告していただき、議論の機会を設ける予定です。今回の質疑応答でも、地図やルビの有無など技術的側面から、教科書の構成や盛り込む内容に関することまで、さまざまな質問が出ましたが、今後の例会でも参加者の皆様との議論を踏まえて、改良を重ねることにしています。
今回の報告を聞いて、これまでの研究会の活動のシンボルとなるこの教科書へ大きな期待を抱くと同時に、作成をサポートする事務局の一員として、改めて気を引き締めた次第です。

 つづく第2報告では、藤川隆男先生(大阪大学大学院文学研究科教授)が、

「「歴史の家」における『アニメで読む世界史』」

と題して、編著『アニメで読む世界史』(山川出版社、2011年)の出版をはじめとする、最近の活動について報告されました。「文学部の本質は遊びにある」という先生だけであって、笑いの絶えない、楽しい報告になりました。
藤川先生は、近年、オーストラリアの歴史博物館や歴史教育、それに靴の歴史からガーデニング(?)にいたるまで、幅広い領域で研究を進めておられますが、今回は主に学生との共同作業についてご紹介いただきました。その一部である、学術雑誌『パブリック・ヒストリー』「オーストラリア辞典」 は、大阪大学西洋史学研究室のサイトで公開していますので、ぜひ一度ご覧ください。
さて、最近の成果である『アニメで読む世界史』は、「世界名作劇場」として広く知られるアニメ作品を通じて、背景にある歴史の流れ(とりわけ、19世紀に生じた大規模な空間的移動と社会変動)を解説したものです。私も執筆者の一人として、第4章「アルプスの少女ハイジ スイスのアイデンティティ」を担当しました。
藤川先生は、読者に楽しんでもらうだけではなく、執筆者の学生に楽しんで書いてほしかったと、報告でも強調しておられましたが、私自身、この執筆を通じて、一見瑣末にみえるエピソードから、スイス史、さらには世界の歴史を解説することの難しさと楽しさを学ぶことができました。ここで得た経験は、世界史研究の最新の成果を、社会に向けてわかりやすい形で発信しようとする、歴史教育研究会の活動にも役立てることができると思っています。

 ところで、この研究会は、大阪大学大学院文学研究科の大学院生向け演習科目として開講しています。今年度も日本史・東洋史・西洋史・共生文明論の各専門分野・コースから、博士前期(修士)課程の大学院生が多数受講しています。今回は、大学院生にとって最初の授業でしたが、雰囲気にのまれることなく、積極的に質問している姿を見て頼もしく思いました。例年通り、2学期には、グループ報告をしてもらう予定ですが、学生同士にとどまらず、研究者・高校教員・社会人などさまざまな立場の人たちとの議論を通じて、自らの研究の深化に役立ててほしいと思います。(文責:森本慶太(事務局))
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