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Author:rekikyo
大阪大学歴史教育研究会の公式ブログです。
原則として事務局スタッフの記事を中心に週一更新、その他告知や参加メンバーによる投稿等があれば随時掲載します。

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宋代の軍事・対外政策

 今年度より事務局のメンバーになりました、大阪大学東洋史研究室・博士後期課程の伊藤一馬です。本来ならばもっと早くに記事を書かなければならなかったのですが、とても遅くなってしまいました。今さらという気もするのですが、今回は簡単な自己紹介と今年度の前期にしたことを少し書きたいと思います。

 私は現在、大阪大学の東洋史研究室の博士後期課程に属しています。歴史教育研究会には、前身(?)のCOEの全国高校教員研修会のお手伝いをさせていただいてから携わっています。実は歴史教育研究会が大学院生の授業となった際の、履修第1期生でもあります。当時は履修者の課題や発表という義務はなく、代わりに毎回のレポートが課されていました。そのレポートの提出率があまりにも悪かったために、いまの形になったのだと思っています(もちろん毎回きちんと提出していた人もいます!私は半分ぐらいでしたが・・・)。

 それはさておき、私は歴史教育研究会の活動の中で中央ユーラシア史の用語リスト作成や、桃木先生の著書の書評などをしてきましたが、自分自身の研究について話すことはありませんでしたので、少しそのことにも触れおきたいと思います。私自身の研究テーマは、ひとことで言えば、「宋代の軍事・対外政策」となります。もう少し丁寧に言えば、10~13世紀に中国に成立した宋王朝(北宋・南宋)の軍事・対外政策、ということになるでしょうか。10~13世紀という時代は、近年の「世界史」全体に通じる時代区分・時期区分を考える動きの中で、国際情勢・国際秩序の変動、再編成があったとして画期として注目されているかと思います。そうした「世界史」上の画期である時期に成立した宋王朝が、自らを取り巻く国際情勢・国際秩序にどのように対応しようとしていたのかということに関心を持っております。宋という王朝については、経済的・文化的な優勢というイメージと、軍事的な劣勢というイメージの、2つのイメージがあるように思います。両者は乖離しているように思われますが、宋王朝を取り巻く経済的・文化的な文脈と軍事的な文脈をいかに結合することができるかということを、軍事・対外政策に着目して考えたいと思っています。実は今年の4月末にソウルで開催されたAAWHではそのような話を、大掴みながらしてきました。

 もうひとつ、今年度に入ってから歴史教育研究会に関わることでいくつか貴重な経験をさせてもらったことについて触れておきます。ひとつは東京大学の羽田正先生の『新しい世界史へ』(岩波新書)の合評会が縁となった羽田先生主宰の若手研究者交流会での報告、もうひとつは大阪大学の日本史・西洋史・東洋史専修の学部2年生必修の歴史学方法論講義での報告です(他専修や院生も含む他学年もいますが)。

 若手研究者交流会は、7月22日・23日に東京大学東洋文化研究所で行われました。会自体についてはこのブログで別に触れられると思いますが、私はAAWHで話したことをまとめ直して話しました。その際に議論になったこととして、「中国」という枠組みはやはり大きすぎるのではないかということです。この議論は、期せずして歴史教育研究会の7月例会でも議論になったことですが、時代によって伸縮する「中国」、様々な「多様性」を内包する「中国」を「宋王朝」として一枚岩に捉えるのは場合によっては不適切だということになるでしょう。博士論文に向けて、改めて考えなければならない問題だと思いました。

 歴史学方法論講義での報告は、桃木先生のブログでも紹介されていますが、日本における「東洋史学」という学問の成り立ちを知ってもらうということと、自分の経験を紹介するというものでした。「東洋史学」の成り立ちは措いておきますが、自分の経験については役に立つか、参考になるかとても不安でした。自分が2年生だった頃からのことを思い起こしながら話したのですが、思っていた以上に参考になったという感想をもらえたので、安心しました。もう少しうまくまとめて、自分がどのような経緯で今の研究テーマに取り組むことになったのかも話せればよかったなとは思っていますが。こういう機会はなかなかあるものではないので、自分を見つめなおすという意味でもとてもいい機会を与えてもらったと思っています(聞いてくださったみなさん、どうもありがとうございました)。

 今年度の前期は、このような機会があったのですが、後期は12月提出期限の博士論文に専念しなければなりません。この経験も生かしつつ、無事に博士論文提出のご報告をできるように頑張りたいです。(文責:伊藤一馬(事務局))

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