【大阪大学歴史教育研究会・第65回例会】
日時:2012年12月15日(土) 午後1時30分~5時30分
場所:大阪大学豊中キャンパス文学部本館2階 大会議室
1.若松宏英(大阪府立泉北高等学校教諭)
「現代史としての大阪万博」
(要旨)
万博はオリンピック等よりはるかに深く幅広い祭りである(岡本太郎)。ヨーロッパ近代主義のもとに生まれた国際規模のイベントである万博は国威を示すものであると同時に、ここで提示された技術は、実用化されていったが、それだけのものではないであろう。日本万国博覧会は日本が国際社会に認められるためのイベントといわれるが、日本を変えたイベントでもあり、「日本人」が世界デビューしたイベントではないのだろうか。
ここでは、世界の中の日本の観点を主とし、小学校において、遠足で万博に行った世代としての目で、世界史・日本史・政治経済・現代社会の授業の参考となるような提案を行いたい。
そして、終わりに文化史的意味合いについても考察したいと考えている。
2.大学院生によるグループ報告2
糸川風太(文学研究科日本史学・M1)
小林卓磨(文学研究科共生文明論・M1)
鉄本麻由子(文学研究科共生文明論・M2)
福島彰人(文学研究科日本史学、M1
「東アジアの宗教―近世・近代を中心に」
(要旨)
世界史の教科書をひらくと、現在の東アジアの宗教は、道教・儒教・仏教とされている。
1.このような状況が形成された背景には、どのような歴史的経緯があったのか?
2.各宗教は東アジアの国家や社会にどのように関わり、また、その関わり方は単一だったのであろうか?
本報告では、以上の事について、近世・近代を中心に考えてみたい。
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