【大阪大学歴史教育研究会・第67回例会】
日時:2013年3月16日(土) 午後1時30分~5時30分
場所:大阪大学豊中キャンパス文学部本館2階 大会議室
1.向正樹(大阪大学大学院文学研究科・招へい研究員)
「最後の秘境?オセアニア史から入る世界史授業の試み」
(要旨)
日本の高校世界史教科書において、オセアニアは「最後の秘境」といっていいかもしれない。今回は、オセアニアの「発見」が世界史教育に対してどのような新境地をもたらしうるのかについて、実践例を交えて考えてみたい。2012年より大阪府高齢者大学校にて、はじめて世界史講座「世界史から学ぶ科」が開講した。グローバル・ヒストリーを前面に出したこの新しい講座では、オセアニアから入る世界史という試みを実践している。平均年齢が65歳を超える受講者たちの反応は?
2.岡田雅志(大阪大学大学院文学研究科・特任研究員)
「世界史教育における空間認識の現状と課題:高校世界史教科書所載の地図の検討から」
(要旨)
空間認識は時間認識と並び世界史教育の基盤をなすものであることは言を待たない。本報告では,世界史教育における空間認識を形成する上で重要な役割を持つ主要高校世界史教科書所載の地図について比較,分析を行った院生グループの作業成果を紹介しながら,世界史教育における空的認識をめぐる現状と課題について考える材料を提供したい。
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